| 【宮崎康平氏の見方】 |
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「まぼろしの邪馬台国」は、私の古代ヤマト史で邪馬台国関係の入門書であり、Kindleに取り込み、 |
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倭の30ケ国について本HPに要約し、場所を当てはめてみた。 |
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邪馬台国に至る水行10日にこだわり博多湾～有明海に水運ありとか、最後に邪馬台国を島原半島に |
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比定されたことに、釈然としない部分あるも、非常に肝銘する著作であった。 |
| ① |
特に、1世紀には、奴国が(今の福岡北部に)奴国小連合を形成、後漢に遣使、光武帝から金印 |
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「漢委奴国王」を授かり、その後、邪馬台国台頭、邪馬台国小連合形成、更に奴国小連合を吸収し、 |
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邪馬台国連合を形成したという見方を強く支持したい |
| ② |
魏志倭人伝は、邪馬台国とか、卑弥呼とか、日本を蔑んで、そういう字(私流に蔑字と表現)を使って |
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いるが伊都国・好古都国は、各王がいるので、蔑字を使っていない、と宮崎氏は指摘されている。 |
| ➂ |
欠史の4世紀に、阿蘇に想像を絶した、大異変が起き、莫大な量の火山灰が一時にどっと流入し、 |
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地形が大きく変わった(特に筑後川、菊池川、白川、緑川、球磨川などの流れ方)ので歴史が空白に |
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なっている。背振山地は、畿内が及びもつかない一大大古墳ベルト地帯であり、それに沿い外海 |
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(伊万里湾)と内海(有明海)をつなぐ水運もあった。これに関しては、続編に書きたいたい という |
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お考えをされていたようであるが、昭和55年に下巻を刊行された後、62歳で他界された。 |
| 【魏志倭人伝による"邪馬台国"の呼称】 |
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| ① |
私の読む限り、魏志倭人伝には、"邪馬台国"の表現は、一度しか出てこない(台は、昔の字の壹 |
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とか臺とか諸説あり)。しかも邪馬台国は、女王(卑弥呼)の都する所であり、卑弥呼は邪馬台国の |
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女王ではなく、倭国の女王とみている。しかるに女王卑弥呼がいるはずの邪馬台国には、蔑字が |
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使われているのは、おかしい。 |
| ② |
ひょっとして、魏の使いの問い「ヒメミコはいずこに」と問うたのに対し、農民は |
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「あゝ、あの山たい」と応えたので、取り敢えず邪馬台国と名付けたのではないか。 |
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その場所としては、南後背に熊本との県境の控える福岡県みやま市の神籠石のある「女山」(ゾヤマ) |
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がその場にふさわしい。地元では、「女山」を卑弥呼の山と昔から伝えられている…と |
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H28年1月末に高島忠平氏にガイド頂いた"九州邪馬台国ツァー"の現地でバスガイドから耳にした。 |
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| ➂ |
更には、小澤 毅氏によると、2019.8.3考古学研究会東海例会にて、"魏志倭人伝を読む中で、文脈 |
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として「女王国」=倭国女王卑弥呼が都する処(邪馬台国)に当たる とすべき箇所が２ケ所ある" |
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と指摘されている。すなわち、当初は、「邪馬台国」と蔑字を充てて呼んだが、倭国女王が居るので、 |
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「邪馬台国」を「女王国」と呼ぶことにしたのでは、ないか。日本書紀では、ただ"倭女王" |
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としか書かれているのみで、邪馬台国とか卑弥呼とかは出てこない様である。 |
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九州で、"倭" "ワ" 、"ヤマト" と呼ばれたが、畿内ヤマトに来て "倭" "ワ"→"和"、"ヤマト" |
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と読み替えられていく |
| 【神功皇后の存在】 |
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| ① |
ヤマト王朝成立の通説では、邪馬台国・卑弥呼の後に、崇神天皇の(東征か否かに拘わらず)ヤマト |
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王権創設として3世紀末頃が想定されている。それによると、神功皇后は架空の存在として扱われ |
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ることになるが、私の古代ヤマト史では、神功皇后と卑弥呼は、略同時期の実在とみているので、 |
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約150年程度のギャップがある。 |
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神功皇后摂政紀年代表示に、39年、49年、69年とか半分にしやすい数字が多いので、 |
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摂政期間を半分35年と読みたい |
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神功皇后は、日本書紀記載では、100歳まで生き、仲哀天皇死後、 |
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摂政就任(明治までは、15代天皇と扱われていたが)期間が69年とされている。 |
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しかるに、日本書紀に以下の記載があり、魏志倭人伝に言及している。 |
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「日本書紀」神功皇后摂政三十九年条の分注」 |
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『魏志云、明帝景初三年六月、倭女王遣大夫 |
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難升米等、詣郡、求詣天子朝献。』 親魏倭王の封泥 |
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(注) 神功皇后摂政三十九年・明帝景初三年 |
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共に西暦239年 |
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三角縁神獣鏡100面もこの時と推定 |
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新羅征伐が摂政49年 |
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| ② |
そこで、亡くなった年齢=100-35(69年/2)=65歳と読むと |
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西暦239年当時、神功皇后は、摂政20年/50歳と想定できる。 |
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日本書紀 |
摂政1/2として |
(西暦年) |
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記載摂政年 |
摂政年/年齢 |
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生年 |
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190 |
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摂政就任 |
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1/30 |
220 |
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景初3年 |
39年 |
20/50 |
239 |
この年をキーにして、前後展開した |
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新羅征伐 |
49年 |
25/55 |
245 |
卑弥呼 没248年 |
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没年 |
69年 |
35/65 |
255 |
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当然卑弥呼に近いことになる |
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古代ヤマト史での大胆発想…以前からの根拠薄弱な発想ですが…として |
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神功皇后は、九州倭国の抗争(邪馬台国VS.狗奴国)を収めた後、卑弥呼をヤマトに招聘し |
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纒向遺跡(宮殿)を、卑弥呼の呪術の場として、ヤマト王権が準備したものを与えた。 |
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(備考 : 明治まで神功皇后は、15代天皇と扱われていたが、大正初の詔書にて摂政と扱い、 |
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応神天皇が15代天皇と扱われることになつた。) |
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茶臼山古墳は、女性権力者の埋葬とみられること、近くに九州宗像神社の分社があることから |
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神功皇后を埋葬したものとしたい。(神功皇后は、九州地区に存在感が大きい) |
| ➂ |
2019.1.15付にて、安彦建夫様から頂いたメール添付資料に |
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歴代天皇の在位年期間について、 |
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「(17)履中天皇のところが屈折点で、それ以前は、架空で、以後は現実的数値になっている」 |
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との見方が出来る…とありますので、上記摂政神功皇后の在任を含め、架空と見做される |
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最後の時期に私の修整を入れて在位期間を対比してみたい。 |
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神功皇后 |
(15)応神天皇 |
(16)仁徳天皇 |
(17)履中天皇 |
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日本書紀 |
在位/没年齢 |
69/100 |
41/110 |
87/110 |
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私の修整 |
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在位1/2に |
220生として |
在位1/2に |
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在位/没年齢 |
35/65 |
40/80 |
40/65 |
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これによる
在位期間 |
在位西暦年 |
220～255 |
260～300 |
300～340 |
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宮内庁HP※
在位期間 |
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☆ |
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在位西暦年 |
(200～270) |
270～310 |
313～399 |
400～405 |
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※令和元年5月2日日経新聞掲載 |
☆仁徳天皇一人を4世紀に当て |
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5世紀に9人の天皇を配置している |
表紙に